こんにちは、神谷です。
昨日、何気なく『たけしのニッポンのミカタ』というテレビを見ましたが、とても興味が惹かれて面白かったです。
あなたの街にありませんが、
「お客様が入っているのを見たことが無い、つぶれもせず、ずーっとそこにある」
なんで、この布団屋はやっているけるか?
その疑問が、2013年8月23日 『たけしのニッポンのミカタ』をみて分かりました。
テレビに出てきた布団屋さんへのインタビューがあったのですが、
ディレクター:「今日は、何人位お客様が来たのですか?」
布団屋さん:「今日は、お客様は来なかったです。」
普通、これではやっていけないはずです。
なぜやっていけるかの答えは、
「布団レンタル」
を行っているからなんです。
結構ニーズがあってですね、例えば、普通の家庭でも親戚が泊りに来るとかで布団のレンタルをするのです。
確かに、布団って、とっても場所をとるので、来客用の布団を確実に確保しておくのってスペースの無駄なのですよね。
私の家も、天袋にはかなり布団が入っているのですが、ほとんど稼働していませんから。
料金は、一泊3000円位だったと思います。
なかなかいい商売です。
「個人の家では、大した需要ではないのではないか」
という想いもありますが、そこで紹介していたのは、合宿用の布団。
こうなると、数十の単位でレンタルされます。
こうなるとかなり大きな金額になりますね。
そこの布団屋さんでは、レンタル布団を50組揃えていました。
さらに、
「布団のうち直し」
もやっているとのこと。
最近、綿の布団をあまり見なくなりましたが、昔、綿の布団を嫁入り道具として嫁いできた人たちが、綿の布団を手放さないで、打ち直しをして、長く使い続けるという需要があるそうです。
もう、その布団屋さんに行かないと、布団のうち直しができないのですから、これは強いですよね。
ある商品が、ある方法で売れなくなった場合、別の角度で売れるのではないかと考えることは大事ですね。
まわりのお店が撤退してしまえば、残ったお店は、ブルーオーシャンに船を浮かべているようなものです。
もう一つ紹介されていたのは、「万華鏡専門店 カレイドスコープ昔館」。
私の記憶では、万華鏡というのは、何かの付録くらいしか見たことが無いです。
お土産屋でも、物珍しく手に取りますが、まずは買わない。
なぜ、そんなお店がやっていけるのか?
テレビで語られていたのは、
「単価が高いから大丈夫」。
実際、1日10万円~30万円位の売上があるそうです。
北野武氏も購入したことがあるそうですよ。
場所も麻布という事から、富裕層のお客様に寄って頂けるそうなんです。
なるほど・・・。
薄利多売の商売は大きな企業がやることで、小規模なお店や個人は少ない人たちに単価の高いモノやサービスを提供することを考えないといけないですね。
それから、お店のホームページを見て、もう一つ儲かりのからくりを見つけました。
そう、生徒さんを集めてスクールを開いているのです。
こうやってある程度安定した収入も得ているのですね。
参考文献として『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書)』を紹介していました。
私もかなり前に読んだ本ですが、商売の参考になる本ですね。
今までと同じことをやっていたのでは、生き残るのが難しい時代になってきました。
でも、生き残る道は、見えないだけでたくさんあるようです。
本のご購入の際は、こちらからどうぞ。